登村レディスクリニック
神戸市東灘区御影本町
妊婦さんQ&A
妊娠後期について
■妊娠後期(28週〜40週)

質問事項一覧
先日健診時に逆子と言われましたが、大丈夫ですか?
自覚症状が全くないのに、妊娠後期の検査で貧血と言われました。どうしてですか?
今妊娠30週ですがお腹がよく張ります。
お豆腐のカスみたいな白いおりものがたくさん出現して外陰部が痒くなりました。
以前に性器ヘルペスと診断され治療を受けましたが、赤ちゃんに影響はありませんか?
最近下腹の皮膚に急に赤い妊娠線がたくさん出現しました。これは消えるのしょうか?
最近赤ちゃんがよく“しゃくり”みたいな動きをしますが、しゃくりでしょうか?
会陰(えいん)切開はできればしたくないが、やはり出産のときは必要ですか?

Q1 先日健診時に逆子と言われましたが、大丈夫ですか?
A 妊娠28週以前の赤ちゃんは良く動くので、頭の向く方向に決まりがなく、どの方向に向いていても支障ありません。しかし、28週になれば大抵の赤ちゃんの頭部は母親の骨盤の方に向くようになります(頭位)。約10%前後の赤ちゃんが逆で、お尻が母親の骨盤に向いている場合、“逆子”(骨盤位)とよばれるようになります。逆子になっても分娩になるまでに治る場合が多いので、焦らずに逆子体操して様子を見るといいでしょう。逆子を治す方法として他に(1)足の小指にお灸をする(2)水中で逆立ちをする(3)外回転などがあります。外回転は危険を伴う場合があるので、36週以降にした方が安全でしょう。
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Q2 自覚症状が全くないのに、妊娠後期の検査で貧血と言われました。どうしてですか?
A 妊娠週数が進むに従って母親の血液にある変化が起こります。いわゆる“水血症”になります。つまり母親の血液中の水分が増え、血液全体のボリュームを増し、血液の濃度を少し薄くするためです。それによって胎盤への通過がしやすくなり、胎児への酸素や栄養分の供給が一層しやすくなるから。従って、妊娠後期になると母親がやや貧血気味になるのはむしろ生理的だと言えます。数字的に言うと、血色素量が11g/dl以上があれば正常範囲内と言って良い。自覚症状がなくても、検査結果が11g/dl以下であれば、出産の時に伴う出血(正常では300ml以下)に備えて、出産前に治した方がいいでしょう。
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Q3 今妊娠30週ですがお腹がよく張ります。
A お腹が張ると言う感覚は経験がないと理解しづらいものですが、要するに子宮が収縮して、下腹部が重苦しく、押さえると硬く感じる時です。普段子宮の辺りを押さえても柔らかいものですが、妊娠8ヶ月になると段々子宮の筋肉が刺激に敏感になり、一日に約10回程度の収縮を自覚することが多くなります。これは子宮が陣痛始まる前の準備運動みたいなもので、心配することはありません。但し、子宮収縮の回数が一日10回以上、以前に早産の経験がある、或いは出血を伴うことがあれば早めに診察を受けてください。
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Q4 お豆腐のカスみたいな白いおりものがたくさん出現して外陰部が痒くなりました。
A カンジダ・アルビカンスという真菌による感染と思われます。真菌は腸内の常在菌で妊娠や抵抗力が落ちた時に腟内に感染するもので、妊娠中では赤ちゃんに対して害はないですが、出産時に赤ちゃんに感染する恐れがあります。治療は膣錠を使い、数日で完治できるので早めに受診してください。
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Q5 以前に性器ヘルペスと診断され治療を受けましたが、赤ちゃんに影響はありませんか?
A 性器ヘルペスは単純性ヘルペスによる感染で、性感染症の一つであります。近年ヘルペスというウイルスに対して有効な治療薬が開発されたので、再発率は低下しましたが、妊娠という特殊な身体状況下では再発の可能性はあります。但し、単純性ヘルペスは妊娠中特に胎児に対して感染することはありません。問題は分娩の時に外陰部にヘルペスが発症している最中では、生まれてくる赤ちゃんに感染しウイルス性髄膜炎になる恐れがあるので、帝王切開の適応になります。ちなみに、同じヘルペスと呼ばれている帯状疱疹がありますが、こちらは昔感染した水ぼうそう(水痘症)の残留ウイルスによるもので、胎児に対する影響はありません。
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Q6 最近下腹の皮膚に急に赤い妊娠線がたくさん出現しました。これは消えるのしょうか?
A 残念ながら消えません。出産後色は褪せて徐々に白くなって目立たなくなりますが、消えることはありません。<原因>は急に太ったため、皮膚が急に引き延ばされ、部分的に断裂したためです。<予防の方法>はクリームによるマッサージもありますが、急な体重増加をしないように注意した方が効果的です。分娩後皮膚も妊娠線のために弛みが出ますので、美容のことを考えれば、最初から出さないように予防した方がいいでしょう。
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Q7 最近赤ちゃんがよく“しゃくり”みたいな動きをしますが、しゃくりでしょうか?
A 妊娠30週をすぎると、赤ちゃんがいよいよ肺の成熟を促すために盛んに羊水を肺の中に吸ったり、吐いたりする動作をします。これが“しゃくり”みたいな動きで、大体20〜30分つづきます。医学的に“呼吸様運動”と呼ばれています。元気な赤ちゃんは皆する動作で、出生後すぐ空気が肺に入りやすいようにできるためです。
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Q8 会陰(えいん)切開はできればしたくないが、やはり出産のときは必要ですか?
A 会陰切開の必要性は産婦人科の医師たちの間でも常に議論の対象で、結論が簡単に出るものではありません。ここでは個人的の考え方だけを述べたいと思います。原則として、できるだけ会陰切開はしない方が良いでしょう。その理由は会陰部の皮膚、粘膜、筋肉は時間をかければ、思っている以上に伸びるし、分娩後速やかに元通りに回復するからです。つまり赤ちゃんの頭が腟の入口部で見え隠れしてから、赤ちゃんの状態に問題がなければ、できるだけ時間をかけて、児頭により会陰部の筋肉、皮膚を少づつ伸ばし、赤ちゃんが娩出するまで医師や助産師の指示に従え、お母さんが冷静にがんばれる事です。(1)赤ちゃんの状態が良いこと(2)母親が落ち着いて医師の指示に従えることが会陰切開を回避する大事な条件です。切開しないから全然傷がつかないという訳ではありませんが、最小限の小さい傷ですむことが多い。パニックになったり、自分勝手にきばったりすると、深い裂傷になる可能性がありますので皆様にがんばってほしいと私は考えます。
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